クリエイター
川野 達朗Tatsuro Kawano
1989年生まれ。京都精華大学在籍中、「第二回・新人アニメーター大賞」で大賞を受賞。デジタル作画の知識を活かした激しいアクションを得意とし、コロリド作品の特色である「浮遊感」「飛翔感」を作り上げる。2018年秋よりスタジオ内にてアニメーションチーム「teamヤマヒツヂ」を結成し意欲的に活動中。
WORKS
- 『BURN THE WITCH』(MOVIE/2020)監督
- 『ペンギン・ハイウェイ』(MOVIE/2018)絵コンテ、原画
- 「カロリーメイト『すすめ、カロリーナ。』」(WebCM/2018)アニメーションディレクター、原画
- 『BORUTO -ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』(TV/2018)OP4 ディレクター、絵コンテ、演出、原画
- 「YKK presents『FASTENING DAYS 3』」(WebCM/2017)キャラクターデザイン、作画監督、小物設定、原画
- 『甲鉄城のカバネリ』(TV/2016)アクション作画監督
INTERVIEW
川野さんがアニメの道に進むことになったきっかけを教えてください。 僕はもともと、アニメ業界を目指していた訳ではないんです。普通に大学に行くんだろうなと思っていたんですけど、中学からの友人に漫画家志望の子がいて、そういう将来もアリなんだなって思ったんですよね。高校の頃は趣味で友達とダンスをやっていたので、ダンスを続けるかクリエイターになろうと思って、クリエイターを選んだっていう、ちょっと雑な感じ(笑)。漫画家志望の友人が京都精華大学に行くというので一緒に入り、そこで石田祐康さんと出会ったのが大きかったと思います。最初は大学1年生らしく遊んでいたのですが、大学2年の時に石田さんたちと一緒に『フミコの告白』を作ったのをきっかけに、ちゃんとやろうと思いました。
川野さんは、アクション作画も素晴らしいと評判です。『フミコの告白』でもキャラクターの動きが特徴的でした。 実はアクションが描けるって認識したのは結構最近なんです。『甲鉄城のカバネリ』でアクション作画監督を務めたのですが、アクション作監をすることでアクションを勉強しようと思っただけ。アクションがうまいから任せてもらった訳ではなかったんです。ただ、演出やアニメーションを学んでいくと、全部描けた方が良い。じゃあ全部描けるようになっておこうかなと思ったんです。第一線のアクションアニメーターさんなど、それ専門でやられている方に比べたら、やりこみの度合いは全然違うんですけど、見劣りしないラインは持っておきたいと思って勉強してきたつもりです。
制作環境について教えてください。 「TVPaint」というアニメーションソフトで、コンテから動画まで全てを行なっています。TVPaintは今一番欠かせないソフトですね。「CLIP STUDIO PAINT」など別のソフトを使っている方もおられると思いますが、今どのソフトに統一するかではなく、TVPaintでもCLIP STUDIO PAINTでも、お互いのデータの共有ができるシステムさえあれば良いので、共存しながらやっています。今後はなるべく紙をなくしていきたいのですが、とはいえ世の中的にはまだまだ紙がメイン。紙と共存しながら、TVPaintで進めているという感じです。
川野さんがアニメーション監督として表現したいことはなんですか。 絵とアニメーションはやってきたので、演出に注力したいです。オープニング、エンディングでの映像的な演出は経験したので、次はドラマ的な演出に挑戦したいですね。あとはオリジナル作品をやってみたいと思っています。