クリエイター

阿比留 隆彦Takahiko Abiru

1980年生まれ。武蔵野美術大学にて日本画を修学。2004年動画工房に動画マンとして所属する。2006年「時をかける少女」「パプリカ」の動画検査としてマッドハウスに所属し、2007年「デスノート」で原画マンとしてデビュー。2010年「逆境無頼カイジ破戒録篇」にて初めて作画監督をつとめ、2011年「HUNTER×HUNTER」にて三年間作画監督をつとめる。2019年「ヴィンランド・サガ」にて初めてキャラクターデザインと総作画監督をつとめ、現在キャラクターデザイン兼総作画監督として次回作を精鋭作成中。

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WORKS

  • 『ヴィンランド・サガ』(TV/2019~2023年) キャラクターデザイン、総作画監督
  • 『うしおととら』(TV/2015年) 作画監督
  • 『HUNTER×HUNTER』(TV/2011年) 作画監督
  • 『逆境無頼カイジ破戒録篇』(TV/2011年) 作画監督

INTERVIEW

アニメとの出会いについて教えてください。 子供の頃はアニメがすごい好きだったというわけではなかったんですよ。『ドラゴンボール』とかみんなが見てるようなものは見てましたけど、特別好きというわけではなかったですね。ただ幼稚園ぐらいの頃からずっと絵を書くのが好きだったので、武蔵野美術大学に入りました。漠然と『絵を描く仕事がしたい』とは思っていました。

美大ではどんな絵を描かれていたのですか? 小さい頃から絵を描くのも見るのも好きで、図書館で美術全集をよく見ていました。ゴッホとかゴーギャンとかいろんな人の絵を見ていくうちに、日本人の日本画家の絵が特に好きだってことに気づいて、大学では日本画学科に入ったんです。花鳥風月とか、古典的な日本の絵が好きでしたね。

アニメーターとして突き詰めるか、それとも演出や監督という方に進むかなど、将来についてはどのように考えましたか? 自分は絵描きだという思いがあるので、絵を描き続けたいなと思っていました。だから原画の次は作画監督、作画監督の次はキャラデ・総作監になるというのをずっと目標にしていました。

阿比留さんが総作監を務められた『逆境無頼カイジ 破戒録篇』は、硬さの極みのようなキャラクターデザインでしたよね。 『カイジ』のイメージは、ガンダムのプラモデルでした。特徴的なあのデザインは、部品として考えればいい。部品が多い分、バランスを取るのが難しかったですね。テレビシリーズの初作監作品だったこともあって悪戦苦闘しました。でもルールが多くて自由度がない分、迷わずにすんだ気がします。『カイジ』って線が多いんですよ。現在キャラデ・総作監をやっている『ヴィンランド・サガ』も線がすごく多い。『カイジ』で量の多さに慣れていなかったら、『ヴィンランド・サガ』の絵は描けなかったと思います。

阿比留さんが思う、作画マンとして必要なスキルや心がけがあれば教えてください。 アニメーターとして必要なスキルは3つあると思っていて、画力(デッサン力)、仕事のスピード、そしてセンスです。画力は日々の積み重ね。たくさん描けば下手にはならないと思うので、ひたむきにひたすら描くことが大事だなと思います。スピードは意識の問題ですよね。そして最近センスを磨くことがすごく大事だなと思っています。ファッションとか映画、音楽など、暮らしの中にある色んなことを知っておきたい。若い人が聞くような音楽を僕も聞きますし、インスタは仕事だと思ってよく見ています。センスを磨く事はアニメーターとして必須だと思いますね。